東京都港区は港区在住でがんと診断され治療を行っている人に対し、癌治療に伴う脱毛や乳がんの手術跡をカバーするウイッグや胸部補整具の購入費用を上限3万円(購入費用の70%)まで助成を行います。

がんの治療に伴う身体症状の苦痛では、脱毛や乳房の切除などが上位を占めており、こうした外見(アピアランス)の変化は治療や就労などの意欲を低下させるため、ウィッグ(かつら)や胸部補整具の着用といったケアが重要となっているが、ウィッグや胸部補整具の購入経費は、医療保険の対象外となっているため、経費の一部を助成することで、がん患者の療養生活の向上とともに、就労継続等、社会生活を支援する目的で行われる。

また、港区では費用の助成だけでなく、「外見(アピアランス)へのケアに関わる適切な情報の提供とがんの治療をしている区民が、身近で相談できる場所づくりを進めており、平成28年10月30日には、東京都美容生活衛生同業組合 港区美容組合三支部連合会並びにケア工房と外見(アピアランス)のケアに関する、連携協定を締結し、区内病院でのアピアランス相談受付窓口「みなとアピアランス・サポート相談室」の開設を推進している。

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港区在住でがんと診断され治療を行っている方へ助成金のお知らせ