抗がん剤投与により、黒ずみや変形といった爪の外見変化を経験することがあります。また、外見変化だけでなく、爪が弱くなったり、薄くなったりもろくなる場合もあります。予防として、抗がん剤投与時に冷却手袋を使用することを検討してみてはいかがでしょう。医師にご相談してみて下さい。

保淸のポイント

手を洗うときは爪の間も意識して丁寧に洗いましょう。指先にしびれや痛みがあるときは泡の出るタイプの石けんを使用してみて下さい。

保湿のポイント

手に保湿ローションやクリームを塗るときは爪全体にも塗って下さい。二枚爪や割れやすい爪にはタンパク質入りの爪専用美容液などもありますのでお試し下さい。ネイルオイルで雄まめに保湿し、爪の生え際を優しくマッサージすると良いでしょう。

保護のポイント

爪が弱くなっている時は可能な限り手袋、靴下を着用して下さい。爪の割れや剥がれ等があるときには、衣類に引っかけてしまわないように、部分的に保護テープなどの使用をお勧めします。

爪の長さを整える

爪は伸ばしすぎも深爪も良くありません。爪切りは衝撃で爪が割れる場合もありますので、なるべくファイル(爪やすり)を使用して長さを整えましょう。ファイルは一方向に動かして削るように使用します。

割れ剥がれなど

痛みがある場合、セルフでのお手入れは保湿のみにしましょう。爪の長さは短めに揃え、凹凸や表面のがさつきなどが気になる箇所には低刺激のマニキュアでコーティングしてほごする事ができます。

変色

低刺激のマニキュアやお湯で落とせるマニキュアがあります。色の奇異なる箇所に塗布して変色をカバーするとともにお洒落を楽しむのも良いでしょう。*マニキュアはつけっぱなしにせず、必要のないときには早めに落とすようにしましょう。お爪の状態によってはジェルネイルをされる方がいらっしゃいますが、爪を痛める可能性があり基本的には推奨できません。施術を希望する際には医師に御相談のうえ行って下さい。

巻き爪

深爪にならないように、なるべく短めに四角くなるようにファイルで整えましょう。お肌に刺激を与えないよう、角はとがらせずに少し削ります。爪甲にワイヤーやシートをはる矯正方法もありますが、爪がもろくなっている場合などは使用に十分な注意が必要です。